F1ブログJP

日本GP観戦ガイド。

MENU

2019年 F1新車&プレシーズンテスト情報

f:id:maakun1:20190210202507p:plain

2019年のFIAフォーミュラ1世界選手権に参戦する全10チームのF1マシン、そしてシーズン開幕前に行われるプレシーズンテスト(バルセロナテスト)のまとめ記事です。

全10チーム新車情報

ハース VF-19 (2/7)

新車発表日:2月7日、ロンドン(Livery unveil)

シャシー:VF-19
エンジン:フェラーリ
ドライバー:ロマン・グロージャン / ケビン・マグヌッセン

 他チームに先駆けて新車のカラーリングとデザインをお披露目。往年のロータスF1マシンに似てるが、このブラックとゴールドはタイトルスポンサー「リッチエナジー」のブランドカラー。実戦投入されるマシンは、2月18日から始まるバルセロナテストで明らかにされる予定。

トロロッソ・ホンダ STR14 (2/11)

新車発表日:2月11日、オンライン
シャシー:STR14
エンジン:Honda RA619H
ドライバー:ダニール・クビアト、アレックス・アルボン

www.instagram.com

Toro Rosso on Twitter: "In case you missed it overnight, we fired up the STR14!

Take a listen! 🔊👇… "

トロロッソの新車には去年のレッドブルのマシン「RB14」のコンポーネントが多く使われている。エンジンはレッドブルと同じ「ホンダRA619H」。

ウィリアムズ FW42 (2/11)

新車発表日:2月11日、オンライン (livery unveil)
シャシー:FW42
エンジン:メルセデス
ドライバー:ロバート・クビサ / ジョージ・ラッセル

www.instagram.com

今年からタイトルスポンサーがマルティーニからROKiTに変更され、カラーリングも一新。

ルノー RS19 (2/12)

新車発表日:2月12日、エンストン
シャシー:RS19
エンジン:ルノー
ドライバー:ダニエル・リカルド / ニコ・ヒュルケンベルグ

www.instagram.com

メルセデス W10 (2/13)

新車発表日:2月13日、シルバーストン(シェイクダウン)
シャシー:W10
エンジン:メルセデス
ドライバー:ルイス・ハミルトン / バルテリ・ボッタス

www.instagram.com

レッドブル・ホンダ RB15 (2/13)

新車発表日:2月13日、シルバーストン(シェイクダウン)
シャシー:RB15
エンジン:Honda RA619H
ドライバー:マックス・フェルスタッペン / ピエール・ガスリー

www.instagram.com

上は開幕前の「特別カラー」。レース仕様のマシンは下。

www.instagram.com

レーシング・ポイント RP19 (2/13)

新車発表日:2月13日、トロント
シャシー:RP19
エンジン:メルセデス
ドライバー:セルジオ・ペレス / ランス・ストロール

フォース・インディアがカナダの大富豪ローレンス・ストロールに買収されたことにより、新チーム「レーシング・ポイント」が誕生。ドライバーも去年から一新。新車はカナダ国際モーターショーで発表される予定。

www.instagram.com

マクラーレン MCL34 (2/14)

新車発表日:2月14日、McLaren Technology Centre
シャシー:MCL34
エンジン:ルノー
ドライバー:カルロス・サインツ / ランド・ノリス

www.instagram.com

フェラーリ SF90 (2/15)

新車発表日:2月15日、マラネロ
シャシー:SF90
エンジン:フェラーリ
ドライバー: セバスチャン・ベッテル/ シャルル・ルクレール

www.instagram.com

カラーリングはマットレッドと黒の組み合わせ。

チーム名は「スクーデリア・フェラーリ・ミッション・ウィノウ」

「SF90」は去年のマシンと比べてエンジンカバー周りがコンパクト化され、エアロダイナミクスが改善されている。

アルファ・ロメオ (2/18)

新車発表日:2月18日、バルセロナ
シャシー:
エンジン:フェラーリ
ドライバー:キミ・ライコネン / アントニオ・ジョビナッツ

「ザウバー」から「アルファロメオ・レーシング」に名称変更。

www.instagram.com

 

プレシーズンテスト(日程・結果)

プレシーズンテストはバルセロナのカタロニア・サーキットで合計8日間行われます。

プレシーズンテスト1 :2月18日~2月21日

プレシーズンテスト2 :2月26日~3月1日

2/18追記:ウィリアムズ、マシンの準備が間に合わないためテスト初日不参加。2日目も走ることができないとチームが発表。

ライブタイミングが見れるサイト

YouTubeF1公式チャンネル(ライブタイミング)

Autosport.com(リーダーボード、英語コメンタリー)

Motorsport.com(リーダーボード、英語コメンタリー)

GPTODAY.net (リーダーボード)

2019年のピレリタイヤについて

今年のドライタイヤは去年から2種類減って5種類のコンパウンドに変更。

■各コンパウンドの名前
C1:最も硬い
C2:2番目に硬い
C3:中位。(去年のソフトタイヤと同じ)
C4:2番目に柔らかい
C5:最も柔らかい

1日目(2/18)リザルト

1. ベッテル(フェラーリ) 1’18.161(C3)169L
2. サインツJr. (マクラーレン)1’18.558(C4)119L
3. グロージャン(ハース) 1’19.159(C3)65L
4. フェルスタッペン (レッドブル・ホンダ)1’19.426(C3)128L
5. ライコネン (アルファロメオ) 1’19.462(C3)114L
6. クビアト(トロロッソ・ホンダ)1’19.464(C4) 77L
7. ペレス(レーシング・ポイント)1’19.944(C3)30L
8. ボッタス(メルセデス)1’20.127(C2)69L
9. ハミルトン (メルセデス)1’20.135(C2)81L
10. ヒュルケンベルグ(ルノー)1’20.980(C2)65L
11. リカルド (ルノー)1’20.983(C2)44L

1日目ハイライト動画(YouTube)

リカルド(ルノー)バイザーカム動画(YouTube)

2日目(2/19)リザルト

1. ルクレール(フェラーリ)1:18.247 (C3) 157L
2. ノリス(マクラーレン)1:18.553 (C4) 104L
3. マグヌッセン(ハース)1:19.206 (C3) 59L
4. アルボン(トロロッソ・ホンダ)1:19.301 (C4) 132L
5. ジョビナッツィ(アルファロメオ)1:19.312 (C4) 101L
6. ボッタス(メルセデス)1:19.535 (C3) 89L
7. ガスリー(レッドブル・ホンダ)1:19.814 (C3) 92L
8. ヒュルケンベルグ(ルノー)1:19.837 (C3) 95L
9. リカルド(ルノー)1:19.886 (C3) 28L
10. ハミルトン(メルセデス)1:19.928 (C3) 74L
11. ストロール(レーシングポイン)1:20.433 (C3) 79L
12. フィッティパルディ(ハース)1:21.849 (C3)13L

3日目(2/20)リザルト

1 クビアト (トロロッソ・ホンダ )1’17.704(C5) 137L
2 ライコネン (アルファロメオ) 1’17.762(C5) 138L
3 リカルド (ルノー) 1’18.164(C4) 80L
4 ベッテル (フェラーリ) 1’18.350(C3) 134L
5 フェルスタッペン (レッドブル・ホンダ )1’18.787(C3) 109L
6 ヒュルケンベルグ (ルノー) 1’18.800(C4) 63L
7 グロージャン (ハース) 1’19.060(C3) 69L
8 フィッティパルディ (ハース) 1’19.249(C4) 48L
9 サインツJr. (マクラーレン) 1’19.354(C3) 90L
10 ペレス (レーシング・ポイント) 1’20.102(C3) 67L
11 ボッタス (メルセデス) 1’20.693(C3) 88L
12 ハミルトン (メルセデス) 1’20.818(プロトタイプ) 94L
13 ラッセル (ウイリアムズ) 1’25.625(C3) 23L

4日目(2/21)リザルト

1 ヒュルケンベルグ ルノー 1’17.393(C5) 24L
2 アルボン トロロッソ・ホンダ 1’17.637(C5) 136L
3 リカルド ルノー 1’17.785(C5) 34L
4 ボッタス メルセデス 1’17.857(C5) 57L
5 ハミルトン メルセデス 1’17.977(C4) 58L
6 ルクレール フェラーリ 1’18.046(C3) 138L
7 ランド・ノリス マクラーレン 1’18.431(C4) 132L
8 ジョビナッツィ アルファロメオ 1’18.511(C3) 154L
9 グロージャン ハース 1’18.563(C3) 64L
10 マグヌッセン ハース 1’18.720(C3) 66L
11 ガスリー レッドブル・ホンダ 1’18.780(C3) 146L
12 ストロール レーシング・ポイント 1’19.664(C2) 72L
13 ラッセル ウイリアムズ 1’20.997(C3) 17L
14 クビカ ウイリアムズ 1’21.542(C2) 48L

テスト1おさらい

プレシーズンテスト1回目(2/18~2/21)の総合結果です。

ドライバー別最速ラップ

チーム別総ラップ数

メルセデス 610
フェラーリ 598
アルファロメオ 507
トロロッソ・ホンダ 482
レッドブル・ホンダ 475
マクラーレン 445
ルノー 433
ハース 384
レーシングポイント 348
ウィリアムズ 88

今季タイトル争い本命のメルセデスとフェラーリが総周回数トップ2チーム。
ホンダPU搭載のレッドブルとトロロッソは予定していたプログラムを全て
無事消化。トラブルフリーで4日間を終える。ホンダエンジンは信頼性、パワー共に上々。
ウィリアムズはテスト後半の2日間しか走れず、周回数はだんとつの最下位。

5日目(2/26)リザルト

1 ノリス  マクラーレン 1’17.709(C4) 80L
2 ガスリー  レッドブル・ホンダ 1’17.715(C3) 136L
3 ストロール  レーシングポイント 1’17.824(C5) 82L
4 ベッテル  フェラーリ 1’17.925(C3) 81L
5 ジョビナッツィ  アルファロメオ 1’18.589(C4) 99L
6 アルボン  トロロッソ・ホンダ 1’18.649(C4) 103L
7 ルクレール  フェラーリ 1’18.651(C3) 29L
8 マグヌッセン  ハース 1’18.769(C4) 131L
9 ラッセル  ウイリアムズ 1’19.662(C5) 119L
10 リカルド  ルノー 1’20.107(C3) 77L
11 ボッタス  メルセデス 1’20.167(C2) 7L
12 ハミルトン  メルセデス 1’20.332(C2) 83L
13 ヒュルケンベルグ  ルノー 1’20.348(C3) 80L

ボッタスは油圧系のトラブルで午後のセッションのほとんどを走行できず。

6日目(2/27)リザルト

1 サインツJr. マクラーレン 1’17.144(C4) 130L
2 ペレス レーシングポイント 1’17.842(C5) 88L
3 ベッテル フェラーリ 1’18.195(C3) 40L
4 ライコネン アルファロメオ 1’18.209(C4) 113L
5 グロージャン ハース 1’18.330(C5) 120L
6 フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 1’18.395(C3) 128L
7 クビアト トロロッソ・ホンダ 1’18.682(C4) 101L
8 ボッタス メルセデス 1’18.941(C3) 74L
9 ハミルトン メルセデス 1’18.943(C3) 102L
10 ヒュルケンベルグ ルノー 1’19.056(C3) 58L
11 クビサ ウイリアムズ 1’19.367(C5) 130L
12 リカルド ルノー 1’22.597(C1) 72L
13 ルクレール フェラーリ ノータイム 1L

ベッテルは午前セッション中、ターン3出口でクラッシュ。フェラーリによると原因は「メカニカル・トラブル」

www.instagram.com

7日目(2/28)リザルト

1 ルクレール フェラーリ 1’16.231(C5) 138L
2 アルボン トロロッソ・ホンダ 1’16.882(C5) 118L
3 ノリス マクラーレン 1’17.084(C5) 84L
4 ガスリー レッドブル・ホンダ 1’17.091(C5) 65L
5 リカルド ルノー 1’17.204(C5) 65L
6 ヒュルケンベルグ ルノー 1’17.496(C5) 73L
7 ストロール レーシングポイント 1’17.556(C5) 103L
8 ジョビナッツィ アルファロメオ 1’17.639(C5) 71L
9 グロージャン ハース 1’17.854(C4) 16L
10 ハミルトン メルセデス 1’18.097(C2) 85L
11 ラッセル ウイリアムズ 1’18.130(C5) 140L
12 マグヌッセン ハース 1’18.199(C3) 53L
13 ボッタス メルセデス 1’18.862(C3) 96L

8日目(3/1)リザルト

1 ベッテル フェラーリ 1’16.221(C5) 110L
2 ハミルトン メルセデス 1’16.224(C5) 61L
3 ボッタス メルセデス 1’16.561(C5) 71L
4 ヒュルケンベルグ ルノー 1’16.843(C5) 51L
5 クビアト トロロッソ・ホンダ 1’16.898(C5) 131L
6 サインツJr. マクラーレン 1’16.913(C5) 134L
7 グロージャン ハース 1’17.076(C5) 73L
8 リカルド ルノー 1’17.114(C5) 52L
9 ライコネン アルファロメオ 1’17.239(C5) 132L
10 マグヌッセン ハース 1’17.565(C5) 94L
11 フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 1’17.709(C3) 29L
12 ペレス レーシングポイント 1’17.791(C5) 104L
13 クビサ ウイリアムズ 1’18.993(C5) 90L

F1観戦で役立つ持ち物・応援グッズ

F1日本GPがいよいよ来月に迫りました。

この記事を読んでる方の手元には既にチケットが届き、宿泊先の確保も出来ている人も多いかと思います。

あとはF1観戦に向けた最終準備をするだけですね。

そこで日本グランプリを観戦するときに役立つ持ち物をまとめてみました。

必需品

帽子

熱射病や日焼け防止に。これがあると無いとでは快適度が違います。10月でも鈴鹿は好天だとけっこう暑くなります。ほとんどの席では直射日光をずっと受けるので帽子は絶対必要になります。キャップはサーキットのあちこちでたくさん売ってます。

チケット(&パスケース)

チケットがないと何もできません。自宅を出発前に必ずチェック。絶対忘れないように。
場内ではゲートの入場時と自分の観戦エリアに入るときにチケットの掲示を求められます。この頻度がけっこう多いんですよね。カバンなどにしまっていると取り出すのが煩わしい。なのでパスケースがすごく役立ちます。

追記:2018年のF1観戦券はプラスチック仕様の「アニバーサリーチケット」になっていて、ストラップ付です。なのでパスケースは必需品という訳ではないかも。

スマホ(&モバイルバッテリ)

スマホは今や無くてならない存在。最新情報の収集や写真撮影、そしてセッション中はライブタイミング視聴など大活躍。それだけ使う場面が多いのであっという間にバッテリーが無くなってしまいます。なのでモバイルバッテリーは用意しておいた方がいいですね。出発前やホテル宿泊中は充電する事を忘れずに。

楽天市場モバイルバッテリー

長袖・上着

秋の鈴鹿は朝晩だいぶ冷え込みます。長袖は絶対必要。前夜祭を観戦する人は特に。

雨具

セッション中、観戦エリア内では傘の使用が禁止されています。なのでF1観戦では雨対策が重要になります。レインジャケット・ポンチョは場内の売店でも売ってると思いますがやっぱり事前に用意しておいた方が無難。なるべく軽いやつがいいです。

楽天市場レインウェア

チームウェア、応援グッズ

サーキットではほとんどのファンが自分の応援するチームやドライバーのキャップやシャツを身に着けてます。場内ショップでたくさん売ってますが、今はネットショップでなんでも買えるので事前に用意しておくのもいいですね。

キャップ

応援グッズとしては定番。おすすめはレッドブルとフェラーリのキャップ。人気なので現地のショップでは売切れ続出します。

 
 

Tシャツ・ポロシャツ

本格的に応援したい人はチームTシャツやポロシャツを身に着けてください。応援にも気合いが入ります。

 
 

バッグ

 

他にもたくさんの応援グッズあるので以下のF1グッズストアで探してみてください。

フェラーリ・グッズの店 BENEROSSO

Motorimoda

あれば便利なもの

タオル

F1観戦時にはタオルはかなり万能です。汗を拭く以外にも座席のクッションにもなります。観戦席にずっと座ってるとお尻が痛くなってきます。特にレースなんか2時間以上座りますのでかなりきついです。

カメラ(コンデジ、一眼レフ)

スマホがあれば写真撮影できるけど、性能に限界があります。コンデジの場合は高倍率ズームがあるものがいいです。マシンの流し撮りをしたい方は一眼レフを用意してください。

双眼鏡

あるとF1観戦がもっと楽しくなります。Q2席からだとガレージ裏のパドックが見れますので重宝しそう。

その他

・ビニール袋(意外と活躍します。ゴミを入れると言うよりも雨が降った時にカバンなどを濡らさないようにするため)
・クッション(折りたたみ式)
・レジャーシート
・日焼け止め
・FMラジオ(サーキットラジオ聞けます)
・サインペンとサイン帳

まとめ

つい数年前までのF1エンジン音はとんでもなくうるさくて耳栓が必須でした。今はV6ターボになってだいぶ静かになったので要らなくなりましたね。(デモランで昔のマシンの走行がありますが・・・)

日本GP観戦される方にアドバイスです。鈴鹿サーキットはとにかく広くて歩き回ります。観戦時は必要最低限のアイテムだけ持ってなるべく身軽になった方が楽です。

いかがだったでしょうか?この記事がみなさんのF1観戦の準備に役立てるとうれしいです。

www.f1blog-jp.net

フェルナンド・アロンソのF1キャリアを振り返る【戦績、名言、トリビア】

f:id:maakun1:20180909172310j:plain

現在マクラーレンのドライバーであるフェルナンド・アロンソは2019年はF1に参戦しないことを発表した。

アロンソは2001年に19歳の若さでF1デビュー。2005年に史上最年少でF1王者になり、翌年もタイトルを獲得。

しかしキャリア中盤以降は厳しいシーズンが続き、ライバルのハミルトンやベッテルがタイトルを4度も獲得しているのに対し、アロンソは2度に止まった。

アロンソのような才能のあるドライバーがなぜ3度目のタイトルを取れなかったのだろうか?運が無かったから?それともキャリア選択を誤ったから?
そこでアロンソの2001年F1デビューから2018年までの長いF1キャリアを振り返ってみることにした。

フェルナンド・アロンソとは

スペイン出身のレーサー。2005年、2006年F1ワールドチャンピオン。2018年ル・マン24時間レース勝者。F1界では「現役最強ドライバー」と呼ばれるほど評価が高い。歯に衣着せぬ物言いをする人物で、チームに対する厳しい批判がたびたびメディアの話題を呼んだ。 

F1キャリア 2001-2018

ミナルディ (2001)

開幕戦オーストラリアで19歳という若さでF1デビューを果たす。
2001年はポイント獲得こそならなかったものの、非力なミナルディのマシンで印象的な走りをして関係者から注目された。

  選手権 優勝 PP
2001 23位(0P) 0 0

ルノー第1期 (2002-2006)

アロンソと言えばブルーのカラーリングのルノーを思い浮かべる人も多いだろう。彼のF1キャリアの中で最も成功した時期である。

ミナルディで走った翌年から自身のマネージャーであるフラビオ・ブリアトーレが代表を務めるルノーに加入。2002年はテストドライバーとして過ごしたが、2003年からレースドライバーとて選手権に参戦。
2005年に史上最年少のワールドチャンピオンになり、翌年はフェラーリのミハエル・シューマッハと最終戦ブラジルGPまで続いたタイトル争いに勝ち、当時の史上最年少のダブルチャンピオンになった。

  選手権 優勝 PP
2003 6位(55P) 1 2
2004 4位(59P) 0 1
2005 1位(133P) 7 6
2006 1位(134P) 7 6

 

【シューマッハと名勝負をした2005サンマリノGP】

アロンソとシュ-マッハが激戦を演じたF1史に残る名レース。レース終盤、後方から追い上げてきたフェラーリのシューマッハをアロンソが13周にわたって抑え込み優勝。チェッカーフラッグ時のアロンソとシューマッハの差はたったのコンマ2秒。

マクラーレン第1期 (2007)

ルノーで王者になった翌年、アロンソは名門マクラーレンに加入。チームメイトはルーキーでGP2王者のハミルトン。この年、アロンソはハミルトンとF1史に残る壮絶なチームメイトバトルを演じた。 

最終戦ブラジルGPはこの二人にフェラーリのライコネンを加えた三つ巴のタイトル決定戦になった。レースではライコネンが優勝し、結局アロンソは1点差でタイトルを逃した。
ハミルトンとの確執、チーム代表ロン・デニスとの対立、スパイ騒動・・・マクラーレンで過ごした2007年シーズンはアロンソにとって辛い思い出になってしまった。シーズン終了後、アロンソは当初3年だったマクラーレンとの契約を1年で破棄し古巣のルノーに戻ることにした。

  選手権 優勝 PP
2007 3位(109P) 4 2

【物議を醸した2007ハンガリーGP予選】
シーズン序盤から対抗意識を燃やしてハミルトンと争っていたアロンソだったが、一線を越えてしまったのがハンガリーGP。予選Q3の終盤、アロンソがピットに留まりハミルトンの最終アタックを妨害。5グリッド降格ペナルティを受ける。レースはハミルトンが優勝し、アロンソは4位で終えた。その3戦後のベルギーGPではスタート直後のオールージュに2台同時に飛び込むという衝撃的なシーンもあった。

ルノー第2期 (2008-2009)

古巣のルノーに戻ってきたアロンソ。しかし当時のルノーには全盛期のような競争力はなかった。レースでは中団グループで走る事が多く、厳しいシーズンを過ごすことになる。それでも2008年の終盤6戦では優勝2回、2位1回、4位2回でフィニッシュして他のだれよりも多くポイントを獲得してみせた。翌年2009は優勝0回に終わり、わずか2年でルノーを去る決断をする。

  選手権 優勝 PP
2008 5位(61P) 2 0
2009 9位(26P) 0 1

フェラーリ (2010-2014)

名門フェラーリに加入。しかしこの年からレッドブル全盛期が始まったため、アロンソは苦戦を強いられることになる。フェラーリで5年間戦ったアロンソだったが結局タイトルは一度も取れなかった。それでも2010年と2012年はレッドブルから一歩遅れを取ったマシンで最終戦までベッテルとタイトルを争った。

  選手権 優勝 PP
2010 2位(252P) 5 2
2011 4位(257P) 1 0
2012 2位(278P) 3 2
2013 2位(242P) 2 0
2014 6位(161P) 0 0

マクラーレン第2期 (2015-2018)

過去に決別したマクラーレンに戻ってきたアロンソだったが、最初の3年間はホンダPUの信頼性不足とパワー不足に悩まされ散々な結果に終わった。ルノーエンジンに変わった2018年もマシンの戦闘力はあまり変わらず、モチベーションを無くしたアロンソは2018年限りでF1から引退することを決めた。

  選手権 優勝 PP
2015 17位(11P) 0 0
2016 10位(54P) 0 0
2017 16位(17P) 0 0

「現役最強ドライバー」と呼ばれる理由

多くのドライバーやF1関係者が口を揃えてアロンソのことを「現役最強ドライバー」と呼んでいる。
それは彼があらゆる部分において高い能力を備えているドライバーだからだ。
レース運びの巧さ、ミスの少なさ、予選一発の速さ、雨でのドライビング。どの分野においてもF1ドライバーの中ではトップクラス。

アロンソの一番優れているところはどんな状況や環境でもマシンから限界を引き出せる能力だろう。

アロンソの名言&傑作無線

「スペインでのこの勝利はこれまでで最高の勝利」

「今の感情を言葉で表すのは難しい。ホームレースで勝つということはとてもユニークで特別な気持ちになる。ルノーで走った2006年バルセロナでその機会が得たことがある。今でもあの瞬間を覚えている。でも今フェラーリで、赤く染まったグランドスタンドの前で優勝した。とても誇りに思う。感激度でいうと、スペインでのこの勝利はこれまでで最高の勝利だ。他と比較できない。」

【2012ヨーロッパGP】アロンソの母国スペインのバレンシアで行われた大波乱のレース。11番手スタートのアロンソが母国スペインで見事な優勝を遂げた。ウィニングラップでアロンソは観客席の前にフェラーリを止め、スペイン国旗を振りながら喜びを爆発させた。


「ミハエルと戦えたのは素晴らしかった。僕にとって名誉だった」

「ミハエルと戦えたのは素晴らしかった。僕にとって名誉だった。
2005年に言ったけど、この選手権が世間から受ける評価や認識のためにミハエルがいる間に王者になることが重要だった。でもみんなは2005年に僕らは直接対決していないと言った。今年はずっと僕とミハエルの戦いだ。歴史の教科書にはシューマッハが参戦した最後の2年間の選手権はアロンソが勝ったと書かれる。僕はそれを誇りに思う。ミハエルと戦えたのは光栄だった。」 

 2006年のシーズン終了後、シューマッハとのレースについて語るアロンソ。この年を最後にシューマッハはF1から引退することを決めていた。(シューマッハは3年間の休養後、2010年にメルセデスからF1に復帰している)


「GP2エンジン」

「これはGP2エンジンだ。GP2・・・あああ!」

【2015年日本GP】非力なマクラーレン・ホンダで戦った3年間、アロンソは数々の辛辣な言葉を無線で発したが最も有名なのがこれだろう。非力なホンダエンジンを下位カテゴリーのエンジンに例えて怒りをあらわ。

「5秒なんてジョークだろ」

アロンソ:パーマーは何やってるんだ?!シケインをカットしたんだから順位戻してくれよ。
マクラーレン:パーマーに5秒ペナルティーだ。
ア:5秒なんてジョークだろ。とんだジョークだ!


ア:パーマーの順位は?
マ:彼はリタイアした。
ア:カルマ!

 【2017年イタリアGP】アロンソとパーマーは12番手を巡って争っていた。両者が第2シケインにサイドバイサイドで突入したとき、パーマーはロックさせてシケインをショートカットしてアロンソの前でコースに復帰する。しかしパーマーは順位を元に戻さなかったため5秒のタイムペナルティを受ける。そしてこのペナルティに納得のいかないアロンソは無線で怒りをあらわにした・・・

「俺たちは戦える」

「みんなよくやった。誇りに思うよ。長い冬、長いシーズンを過ごしてきた。でもようやく戦える。僕らは戦えるんだ。」

Alonso: “Well done guys, very proud of you. Long winter, long seasons in the past, but now we can fight. We can fight.”

マクラーレンがルノーと組んだ2018年最初のレースで5位入賞。上出来の結果に嬉しさを隠しきれないようす。

トリビア

サムライ:侍が大好き。2012年には背中にサムライのタトゥーを入れたとインタビューで話す。「葉隠」を読んで武士道に開眼したと言われている。

Kimoa: 2017年にアロンソが友人たちと共に創設したファッションブランド。2018はマクラーレンとパートナーシップを結んでいてマクラーレンのマシンにはKimoaのロゴが載っている。

バツイチ:2006年にスペイン人歌手のラケル・デル・ロサリオと結婚したが5年後に離婚している。二人の間に子供はいない。

マルチリンガル:スペイン語の他にフランス語、英語、イタリア語を話せる。2007年ヨーロッパGPでは激しいバトルをしたマッサとイタリア語で口論している姿が国際映像に映し出される。

第14戦イタリアGP【感想】

 

f:id:maakun1:20180904112556p:plain

F1世界選手権第14戦イタリアGPの感想です。フェラーリの地元でライコネンとハミルトンが熱いバトルを繰り広げました。今シーズンのベストレース。

ライコネン頑張った

予選の最後で魅せたキミの「サプライズ」ポールは見てて鳥肌が立ちました。あんなに面白い予選は久しぶりです。でもレースではあと一歩で優勝逃してしまって残念です。レース後のキミのタイヤがぼろぼろだったので限界で走ってたんですね。モンツァはフェラーリのお膝下と言う事で今週末キミの去就発表を期待してたのですが結局何も発表ありませんでした。代わりにルクレールのフェラーリ移籍話が再浮上してた・・・

ベッテルの「オウンゴール」

1周目第2シケイン、ハミルトンと接触したベッテル。あそこでベッテルは無理する必要は無かったかなと思います。例えハミルトンに抜かれたとしても抜き返すチャンスはいくらでもあったはず。ライコネンが前で蓋をする訳だし。ベッテルはたまに冷静さを欠く傾向があるかな。彼の速さはハミルトンと遜色ないが勝負強さで負けてるような気がする。

シンガポールは誰が勝つ?

選手権首位ハミルトンと2位ベッテルの差は30ポイント。残り7戦、ベッテルはこの差を縮められるのでしょうか?次戦はフェラーリが有利と言われるシンガポール。この市街地コースってたしかレッドブルも強かったような気がする。モンツァの優勝で勢いづいているハミルトンも優勝あり得るような。一体誰が勝つんでしょうか?このレースでベッテルがハミルトンに負けるようだとタイトルは本当に厳しいかと思います。

ドライバー移籍市場がまたも活発に

レースが終わった翌日の月曜日、マクラーレンから重大発表がありました。「バンドーン今季限りでチーム離脱、後任にランド・ノリス」。やっぱり噂通りバンドーンが放出ですね。ベルギー前にチームから「アロンソに勝たないとだめだ」と言われてましたがあれが最後通告だったのかな。後任のランド・ノリスはマクラーレンの育成ドライバーで今年はF2に参戦しています。来季マクラーレンはスペイン人(サインツ)とイギリス人のコンビになりますが、なんか2007年のアロンソ/ハミルトンを思い出してしまいました。(笑)
バンドーンさんは来季どこへ行くのか。ザウバー?トトロッソ?
トロロッソと言えば、クビアトが乗るのではないかと最近噂されてます。もう誰だっていいんじゃないでしょうか(笑)

レース結果

1位 L.ハミルトン Mercedes 1h16'54.484
2位 K.ライコネン Ferrari 8.705
3位 V.ボッタス Mercedes 14.066
4位 S.ベッテル Ferrari 16.151
5位 M.フェルスタッペン Red Bull 18.208
6位 E.オコン Force India 57.761
7位 S.ペレス Force India 58.678
8位 C.サインツJr. Renault 1'18.140
9位 L.ストロール Williams 1Lap
10位 S.シロトキン Williams 1Lap
11位 C.ルクレール Sauber 1Lap
12位 S.バンドーン McLaren 1Lap
13位 N.ヒュルケンベルグ Renault 1Lap
14位 P.ガスリー Toro Rosso 1Lap
15位 M.エリクソン Sauber 1Lap
16位 K.マグヌッセン Haas 1Lap
-位 D.リカルド Red Bull (23Laps/DNF)
-位 F.アロンソ McLaren (9Laps/DNF)
-位 B.ハートレー Toro Rosso (0Lap/DNF)

*失格 R.グロージャン Haas (56.32)

レースハイライト動画 (YouTube) 

6位フィニッシュしたグロージャンがレース後に失格。マシンのフロアにレギュレーション違反があったらしいです。フェルスタッペンはボッタスとの接触で5秒ペナルティ。「スペース残した」と本人言ってるけど、あれはだめでしょ・・・

www.f1blog-jp.net

第13戦ベルギーGP【感想】

f:id:maakun1:20180829121810j:plain

短い夏休みを挟んで2018年F1後半戦が始まりました。舞台はベルギーのスパフランコルシャン・サーキット。
スパと言えば超高速コーナー「オールージュ」が有名ですけど、山側部分(セクター2)も難しい中高速コーナーが連続するテクニカルな部分があります。中でもプーホンはスパで一番の攻め所と言われています。

勝負が決まったオープニングラップ

フロントローに並んだハミルトンとベッテルの注目の優勝争いですが、このレース、勝敗は1周目で決まったと言っても過言ではないと思います。オープニングラップ、オールージュを抜けたあとベッテルがハミルトンを軽々とパス。フリー走行からそうでしたがフェラーリの直線速度がとにかく速い。その後ベッテルはじりじりハミルトンを引き離してそのままチェッカー。正直言うと物足りない戦いでした。レースで負けたハミルトンですが選手権は首位のまま。しかし現時点でフェラーリが速いのは明らかで、このままだとあと3、4戦でベッテルにポイントで逆転されそうですね。

HALOが命を救う

スタートの多重クラッシュは衝撃的でした。1コーナーでハルクに追突されたアロンソがルクレールの頭上をかすめて飛び越えて行きました。ルクレールのヘイローを見ると塗装が剥げてるし・・・もしあれがなければアロンソのマシンがルクレールの頭部を直撃していたかもしれません。
「ヘイローは命を救う!」とニコ・ロズベルグがTwitterで発言していたのですが、まさにその通りだと思います。
そういえば2012年も似たようなクラッシュが同じ場所で起きていました。あの時はグロージャンが責任をとらされて1戦出場停止。今回の事故ではハルクが次戦10グリッド降格&ペナルティポイント3点加算だそうです。

フォースインディア・フォーエバー!

今回のレースは1周目以外あまりみなさんの記憶に残らないかもしれませんが、フォースインディアにとっては永遠に忘れられない週末になったと思います。チーム名変更&全ポイント消滅、雨の予選で2列目独占、レースで大量ポイント獲得・・・まさに波乱万丈ですね。ペレスとオコンには「よくがんばった!」と言いたいのですが、彼らのシートは大丈夫なのでしょうか?
ペレスは「契約がある」と主張する一方、なぜか「マクラーレン移籍」の噂も立っています。オコンは「ストロールにシートを奪われた」とTV中継でつぶやいていたらしいです。二人とも才能のあるドライバーなので来季もいいマシンで走ってほしいです。

f:id:maakun1:20180829121302j:plain