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熾烈なタイトル争い!【F1・2018シーズン前半戦レビュー】

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2018年F1は12戦を終えてサマーブレイクに突入。この機会にシーズン前半戦の感想を書いてみたいと思います。

ハミルトン対ベッテル!熾烈なタイトル争いが面白い2018年

開幕戦からハミルトン(メルセデス)とベッテル(フェラーリ)の優勝争いが繰り広げられ、本当に面白いシーズンです。ここでこの2人の前半戦の戦績を交えながらタイトル争いをおさらいしたいと思います。

  ハミルトン ベッテル
ポール獲得数 5 5
優勝回数  5 4
ポイント 213 189

まずポール獲得数ですがハミルトンとベッテルは両者5回の互角。予選と言えば前年まではハミルトンが圧倒的に強いという印象でしたが、今年になってフェラーリの予選1周のペースが向上したことにより接戦となっています。優勝回数を見るとハミルトン5回でベッテル(4回)に勝っています。そして選手権はハミルトンがベッテルに対して24ポイントの差をつけて首位に立っています。シーズン前半戦の決定的なシーンはやはりドイツGPのベッテルのリタイヤですね。あのミスが無ければ今頃ベッテルがランキング首位に立っていますから。

マシンの速さはメルセデスとフェラーリはほぼ互角といった印象です。強いて言えば、エンジンはフェラーリの方が良く、空力性能はメルセデスという感じです。サーキットによって優劣があるのは去年と同じですね。

熾烈なタイトル争いは間違いなく最終戦までもつれ込むと思います。

私が選ぶ前半戦のベストレースは中国GPです。レース後半のリカルドのオーバーテイク連発はほんとすごかった。次点はイギリスGP。フェラーリとメルセデスの一騎打ちはとても見応えありました。

今シーズンひとつ気になったのが、3強チーム(フェラーリ/メルセデス/レッドブル)と中団グループの差がこれまで以上に大きいことです。もはや別カテゴリーと思うくらいレースペースに差がありますね。FIAとリバティ・メディアはレースでのオーバーテイクを増やすことに躍起になっていますが、まず先にチーム間の差を減らす事に取り組んでほしいです。(てか、もうやってる?)

日本人として気になるホンダ。ガスリーの第2戦バーレーンGPでの4位入賞は見事でしたが、それ以外のレースではトロロッソ・ホンダはあまり印象に残るほど速くないです。ホンダは来年レッドブルにもエンジン供給することになりましたが、正直ホンダエンジン積んだレッドブルが来年フェラーリやメルセデスと対等に戦えるとは思えないです。

サマーブレイク期間中の一番の話題が「アロンソ、今季限りでF1引退」。2001年のデビューからずっと見てきたドライバーなので彼が引退してしまうのは凄く残念です。「現役最強」と多くの人から称賛されるほど速いドライバーですが2013年を最後にF1で勝ってません。理由はマシンが遅すぎるから。やっぱりあれではモチベーションを無くしてしまうのは仕方ないと思います。来年以降は彼が何をするのか気になります。

■2018年ポイントランキング(ハンガリーGP終了時)

1位 ルイス・ハミルトン 213 points
2位 セバスチャン・ベッテル 189 points
3位 キミ・ライコネン 146 points
4位 バルテリ・ボッタス 132 points
5位 ダニエル・リカルド 118 points
6位 マックス・フェルスタッペン 105 points
7位 ニコ・ヒュルケンベルグ 52 points
8位 ケビン・マグヌッセン 45 points
9位 フェルナンド・アロンソ 44 points
10位 セルジオ・ペレス 30 points
11位 カルロス・サインツJr. 30 points
12位 エステバン・オコン 29 points
13位 ピエール・ガスリー 26 points
14位 ロマン・グロージャン 21 points
15位 シャルル・ルクレール 13 points
16位 ストフェル・バンドーン 8 points
17位 マーカス・エリクソン 5 points
18位 ランス・ストロール 4 points
19位 ブレンドン・ハートレー 2 points
20位 セルゲイ・シロトキン 0 points

各ドライバーの評価

これは私の個人的なドライバーのパフォーマンス評価です。全ドライバーを評価できるほどじっくりレースの分析はしておりませんのでトップ3チーム所属のドライバーのみ書きました。

■ベッテル (9/10)

開幕戦から絶好調です。ドイツとフランスのミスを除けばほぼ完璧なレースを彼はしてると思います。今シーズンは去年と比べてフェラーリの戦闘力が大幅に向上しました。後半戦メルセデスがどのようなアップデートしてくるか分かりませんが、現時点でタイトル争いで勇利なのはハミルトンよりもベッテルだと思います。

ポイント:189
チームメイトに勝った予選数:10/12
チームメイトに勝ったレース:数5/9
完走:11/12


■ライコネン (8/10)

単純にベッテルとの成績を比べたら、パフォーマンス不足のように見えるかもしれませんが、私は今シーズンのライコネンが遅いとは全く思わないです。ただ予選の速さがコンマ1秒くらい足らないだけかなと。

フロントローを逃す→スタートでレッドブル勢に食われる→レースペース上がらない
いつもこのパターンにはまってるんじゃないでしょうか。
「ルクレールと交代」「F1引退」とか散々言われてるけど、来年以降もキミはフェラーリで走ってほしい!

ポイント:146
チームメイトに勝った予選数:2/12
チームメイトに勝ったレース数:4/9
完走:10/12

 

■ハミルトン (9/10)

シーズン序盤はいつもの調子が出ていなかったようですが、スペインGP以降はかなり安定してきましたね。特筆すべきレースはドイツとハンガリーでの2連勝。メルセデスは明らかに最速ではないのにも関わらずマシンを優勝に導く彼のドライビングは見事です。

ポイント:213
チームメイトに勝った予選数:7/12
チームメイトに勝ったレース数:8/11
完走:11/12

 

■ボッタス (8/10)

シーズン序盤戦では何度かハミルトンよりいいレースをしていました。中国GPでは優勝目前まで行ったし、アゼルバイジャンGPではパンクしなければ優勝してました。メルセデスが彼と契約延長したのは当然かと思います。
今シーズン彼のドライビングスタイルは少し変わったような気がします。なんて言うか「アグレッシブ」になった。例を言えば、カナダGPのスタートでフェルスタッペンに1コーナーで並びかけられたシーンがありましたが、一歩も引かずにポジションを死守。バーレーンGP最終ラップでベッテルに追い抜きを仕掛けなかった後、「臆病」とみんなに批判されてましたが、あの件が彼を変えるきっかけになったのではないでしょうか。ただ最近のレースではちょっと乱暴な運転してますが・・・

ポイント:132
チームメイトに勝った予選数:5/12
チームメイトに勝ったレース数:3/11
完走:11/12

 

■フェルスタッペン (6.5/10)

シーズン序盤はほぼ毎戦クラッシュしていてF1関係者、そしてF1ファンからぼろくそに叩かれていました。特にアゼルバイジャンGPでのリカルドのクラッシュが酷かった。
みんなに批判されても「ドライビングスタイルは変えない」と主張する姿はちょっと滑稽に見えましたが、カナダGP以降はかなり安定してきて、オーストリアGPでは優勝。少し名誉挽回したか。
彼はまだ二十歳なので学んでいる最中です。後半に期待。
カナダGPだったか「俺はまだ運転の仕方を覚えてる」と言った無線が最高でした。(笑)

ポイント:105
チームメイトに勝った予選数:9/11
チームメイトに勝ったレース数:3/7
完走:9/12

 

■リカルド (9/10)

中国とモナコで優勝。マシントラブルでリタイヤしたレースを除けば全てのレースをポイント圏内でフィニッシュしていたと思います。
ホーナーがフェルスタッペンに対して「先輩を見習え」といったほど安定感あります。ここがチームメイトとの大きな違い。
来年もチーム残留するだろうなと思っていたのですが、まさかのルノー移籍!本当にびっくりしました。

「新しい挑戦がしたい」と本人は言ってるようですけど、やっぱり「フェルスタッペンのチームメイト=ナンバー2」は絶対嫌なんでしょうね。

ポイント:118
チームメイトに勝った予選数:2/11
チームメイトに勝ったレース数:4/7
完走:8/12